白山の長い一日                         

シーズン初めての山ボードにkmd氏とkmd氏の同僚and氏と白山一里野スキー場に出かける。
and氏をスキー場に残して二人でゴンドラ終点から歩きだす。天気は快晴。心晴れ晴れ。だがこの後おこる出来事を誰が想像したであろうか。天気予報は「午後からくずれだす」との事であった。予報どうりにくずれ出した。kmd氏のあとを追うが強風で全く動けず先に進めずとまったまま。はるかかなたにkmd氏を見っけるが動けず、ジレンマと闘うはめに。kmd氏の場所は天気がましなように感じられた。かなりの時間を費やしやっと目標点まで着くも姿は見えず。どこからすべりだしたか判らず途方に暮れる。そうこうしてるうちに辺りはホワイトアウト状態。後を追ってすべり出すが何も見えず転びまくり。かなり東の方に流れてしまったみたいだ。沢を降りていくと終わりかなと思ったら、また沢がでできた。とにかくそこを下りないと次に進めない。板を付けて滑るのは足が痛くなったので歩きに変える。しばらくいくと、送電線が見えた。安心してるといきなり、ズドン!うつ伏せのまま3メートル下に落ちた。胸が痛い!しばらく動けない。どうやら大丈夫みたいだ。また歩きだす。今度はでかい滝が姿を現した。巻くしかない。左岸はたつている。右岸から巻く。次の滝を巻いてるときに、足を滑らす。ずるずると激しくヘッドスライデング。小さな釜にはまる。慌てて起きると、ナント首までスッポリ。さむ−!この時に「死」という言葉が頭をよぎった。すでに辺りはまっクラ。必死の思いで下りると中部電力発電所が見えた。そこで休憩して非常食を口にする。辺りはホワイトアウトのワンシーンのようだ。思い出が走馬灯のように駆け巡らない。食べ物の幻覚もない。眠気もない、大丈夫!そういいきかして気力を振絞って歩き出す。送電線の走っている方向と川の流れの方向で進路を決め歩き出す。やつとの思いで、道に出る。後はスキー場までの道を残すのみ。スキー場に近づくと前から人が自分の方にやってくる。テレビカメラだ!何がなんだかわからず聞いてみると、kmd氏が警察に通報してくれてたらしい。その後は取材の嵐だ。いやな気分だ。食料と暖を取ったあと、救急車まで用意してくれていた。診察を受け、翌朝9時に仕事場に直行。非常に長い一日だった